発表者:Shinyo-tec 発表時間:2014/5/31 10:48:05
色温度について
色温度とは
白熱電球の光は赤みがあり、蛍光灯ランプには青白く見えます。
このような光の色を表すために、色温度というものを利用して、定量的な数値で表現します。単位はK(ケルビン)です。
ここで、黒体というもので考えてみます。人間は、光が反射することで色を識別できるが、反対に光を反射しない物体もあります。
光が反射しないから色が無くなり黒色になり、この黒色の物体を黒体と呼します。黒体というのは、加えたエネルギー(光・電磁波)を全部吸収する理想的なものです。
この黒体を加熱した場合、この温度によって、黒体からエネルギー(光・電磁波)が発射されます。
このエネルギーの分布が定まった結果、色が決まります。
黒体放射の色と同じ色の光源があれば、その黒体放射の温度で光源の色を表現し、その温度を色温度と言います。
ここで言った温度は絶対温度(K)のことで、摂氏温度(℃)に273をプラスした数値になります。
温度が低いと、赤くなり、高くなると、青味が出ます。一般的に、蝋燭の色温度は1900K、白熱電球の色温度は2850Kです。
色温度は低ければ、暖かく感じて、色温度が高ければ、涼しく感じるという人間の心理があります。
光源の色温度の種類
色温度の種類は、光源の光が暖色系(低色温度)か寒色系(高色温度)かを表すものであり、基本的に、以下の5種類のいずれかに分類されます。
明るいほど、色温度は高くなります。
◇昼光色 D (6500K):JISでは5700-7100K、晴天の正午の日光の色
◇昼白色 N (5000K):JISでは4600-5400K、晴天の正午をはさんだ時間帯の日光の色
◇白 色 W (4500K):JISでは3900-4500K、日の出2時間後の日光の色
◇温白色 WW (3200K):JISでは3200-3700K、夕方の日光の色
◇電球色 L (2800K・3000K):JISでは2600-3150K、白熱電球の色
ただし、これらの名称はあくまで基本的なものであり、各照明メーカーが独自に名前をつける場合もあります。
「2500K」「5700K」「8000K」など、上記5色以外の色温度の製品が増加しつつあり、それらは「ウォーム色」「クール色」「フレッシュ色」など、基本色とは異なる名称をつけて販売しています。
また、特殊用途向け(海水魚やサンゴの飼育など)で、透き通るサンゴ礁の浅瀬の光を再現した「海の色 (17000K)」というの照明の色もあります。
色温度を表示するグラフ(色度図)
よく利用されるLED照明の色温度は一体どのような色なのか、下記の色度図を用いて示します。
電球色、温白色、白色、昼白色、昼光色の色をそれぞれ丸い円形を用いて表しています。
照明の色温度の事例
異なる色温度のLED電球を使って撮った写真は下記となります。全く同じ環境ですが、照明の色温度の違いによって、空間の雰囲気が随分異なることが分かります。
事例1:
事例2:
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